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【新】修羅場をくぐったSOMPO櫻田社長の仕事哲学

2019/9/22ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人たちの足跡をたどり、その道標となった哲学を浮き彫りにしていく新連載をスタートする。

1人目の「哲人」は、SOMPOホールディングスのグループCEO・社長で、今年4月に経済同友会代表幹事に就任した櫻田謙悟氏。「群れるのが好きじゃない」「協調性なし」「アンチ権力」を公言する櫻田氏が、学者の道を断念し、巨大グループのトップとして大勢の社員を率いるに至った経緯とは? 

数々の失敗と修羅場をくぐり抜けてきた中で実感した哲学を紹介する。

その人の哲学や価値観は25歳ぐらいまでの間に決まってしまう。

高校時代、自分がどんな人間だったか思い出してください。おそらく本質的な部分は変わっていないはず。そこで「もう手遅れ」と思わず、自分のやりたいこと、自分に向いていることをもう一度、考えてみることが大切です。

群れるのが好きじゃない。

私は20代半ばまでアンチ権力で、あまり協調性がなかった。

サラリーマンなんて冗談じゃない。

満員電車に乗って、上司の言うことをぺこぺこ聞くなんて真っ平と思っていました。

こちらの主張が正しくても、一方的に理詰めで押し通してはいけない。

論理を駆使して説明したのですが、相手の表情がどんどん険しくなっていく。最後は「出ていけ!」と怒鳴られました。【櫻田謙悟】キャリアプランを立てるのは、やめろ

キャリアの計画を立てるのはやめろ。

若い人たちにはそう言っています。その通りになりっこないから。

自分にできることは、与えられたチャンスをものにして、次につなげることだけ。

そのために大事なのは、目の前のことに一生懸命取り組むことです。【最終話・櫻田謙悟】座して死を待つより、打って出る

「昔、あの会社は保険会社だったよね」と言われたい。

と発言したところ、保険の仕事を否定するのかと物議をかもしました。

座して死を待つより、打って出たほうがいい。

自ら壊す側に回れば、この変化をチャンスに変えられると思うのです。【櫻田謙悟】攻撃は最大の防御。弱みを見せてはいけない

攻撃は最大の防御。

かなりの役職者が既得権益を失うわけですから、社内から非難囂囂。大げんかをしましたよ。狂犬と戦うとき、キャイン、キャインと逃げると、どこまでも追いかけてきて噛むんです。だから、自分がぶつかろうとしている権力に弱みを見せてはいけない。

「みんな一緒」の国は危ない。

当時はまさにその縮図のような組織だったのです。【櫻田謙悟】日本人はすぐに人に頼る。甘えるな

特技は外国人と付き合ううえで役立つ。

話題の豊富さは大事です。ゴルフだけでは駄目ですね。

日本人の謙虚な挨拶は、役立たずと思われる。

「右も左も分かりませんが、ご指導のほどよろしくお願いします」と極めて日本人的に挨拶しました。みんな一応パチパチと手をたたいてくれましたが、自信満々のドイツ人に向ける拍手のほうがはるかに大きかった。

日本人はすぐに人に頼る。常に指示待ちだ。甘えるな。

先輩職員が深夜の街に私を置いてきぼりにしたのは、それを教えるためだったのでしょう。【櫻田謙悟】交渉はAIではできない

交渉はAIではできない。

交渉において大切なことは、その人の人間力があるという前提で、コミュニケーション能力です。言葉の選択や話す順番、そこに使うロジックを含め、すべてに長けていることが重要です。

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