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【西武】投打の柱が流出も、大逆転で2連覇達成!初首位から2週間足らずで一気に頂点へ

◆ロッテ4―12西武(24日、ZOZOマリンスタジアム)
パ・リーグ首位の西武がロッテに勝ち、2位ソフトバンクが楽天に敗れたため、西武の2年連続23度目となるリーグ優勝が決まった。

9月15日に首位

今季の西武は8月30日に首位ソフトバンクに1ゲーム差と詰め寄ってからマッチレースを繰り広げ、9月15日に首位に立ってからは一度も2位に落ちることなく追撃するソフトバンクを振り切った。歴史的な混パV争いは、西武が1試合、ソフトバンクが2試合を残し、ようやく決着が付いた。

見事な大逆転で、獅子軍団が、連覇を成し遂げた。昨年は圧倒的な打撃力を武器に、開幕戦から8連勝。一度も首位を譲らず、走り続けて頂点に上り詰めた。だが、今季は開幕カードでソフトバンクに3連敗。7月には首位ソフトバンクと今季8・5ゲーム差をつけられ、最大初めて首位に立ったのは130試合目の9月11日。マジック「9」が初めて点灯したのも134試合目の同15日と、苦しみ成長を続けながらつかんだ優勝だ。

シーズン前は苦戦を予想する声が多かった。昨季14勝を挙げたエースの菊池雄星投手がオフにマリナーズへ移籍。3番に座って「3割、30本塁打、100打点」をクリアした主軸の浅村は、FAで楽天入りした。投打の軸がチームを離れ、昨季16勝で最多勝を受賞し、開幕投手をつとめた多和田もここまで1勝。先発の穴を埋めるかと思われた内海、榎田、松本航らも故障で開幕に間に合わなかった。

辻監督の絶妙な采配

だが、辻監督の絶妙な采配でチームは徐々に調子を上げていった。3番・浅村が抜けたことで開幕当初は1番に金子侑、3番に秋山を起用したが、5月からは不調の秋山を定位置の1番に戻して、本来の力を発揮し始めた。二塁には昨季まで外野がメインだった外崎を起用。さらに不動の4番だった山川も8月からは6、7番を打って、4番には中村を据えた。7月まで5番だった森も、8月からは3番。シーズンを進めながら、ベストな用兵を探った。森の成長、中村の復活は浅村の穴を埋め、中村、山川、森の100打点トリオも誕生。秋山、外崎、源田、栗山らは期待通りの活躍を見せ、木村や金子侑もしっかりチームを支えた。終盤は、代打でベンチに控えるメヒアの存在も頼りになった。

心配された投手陣は新外国人のニールが開幕直後こそ苦しんだが、先発ローテに戻った6月以降は、先発した13試合で全てチームを勝利に導き、ローテの柱となった。5年目の高橋光は初の2ケタ勝利。今井、松本航、本田らも先発として成長した姿を見せた。さらに圧巻だったのはリリーフエース・平井の存在。半分以上の試合に登板して、パリーグ新記録となる登板数を記録。守護神・増田は防御率1点台と安定感を見せ、小川や佐野といった救援左腕も踏ん張った。

8月はじめには金子侑、源田、中村、岡田と4日連続で故障者が出るなど、苦しい台所事情となったこともあったが、チーム一丸で乗り越えて、終盤で一気にソフトバンクを追い越していった。チームの2年連続優勝は西口、伊東勤、松井稼らを擁した1997、98年以来21年ぶり。辻監督は就任3年間で2位、1位、1位と黄金時代を築き上げようかとしている。

昨季は、クライマックスシリーズ(CS)でソフトバンクに1勝しかすることが出来ずに4敗を喫し、日本シリーズ進出はならなかった。2008年以来11年ぶりの日本一へ、まだまだ西武は高みを目指していく。

◆辻 発彦(つじ・はつひこ)1958年10月24日、佐賀県生まれ。60歳。佐賀東高から日本通運を経て、83年ドラフト2位で西武入団。二塁手として黄金期を支え、93年には首位打者、ゴールデン・グラブ賞は8度獲得した。96年にヤクルトに移籍、99年に現役引退。ヤクルト、横浜、中日でコーチを務めた後の2006年WBCでは日本代表の内野守備走塁コーチとして世界一に貢献。17年から西武監督に就任。182センチ、80キロ。右投右打。

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