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【西武山川・独占手記】「胴上げのど真ん中には入れない」自ら禁忌破った苦悩

パ・リーグ2連覇を飾った西武の山川穂高内野手(27)が西日本スポーツに手記を寄せた。こだわり続けた4番を8月中旬に外された悔しさ、ここまで絶対に口にしなかった苦悩、そしてたどり着いた頂点。昨年のリーグMVPが苦しみ抜いた1年間を包み隠さずにつづった。

優勝できて本当に良かった。でも、胴上げの輪のど真ん中には入れないかな。今年は何にもできていない。山川のおかげで勝った試合が何試合ある?って聞かれたら、答えられない。沖縄の試合(20号3ランを放った5月21日のソフトバンク戦)ぐらいしか浮かばない。本当に苦しかった。

ひと言で表現すると、ストレートをはじき返せなかった。春先から気づいていたんだけど、メディアの前でそれを言うと、真っすぐで攻められちゃうんで言わなかった。持論だけど、バッターは160キロの球であれ、真っすぐは100パーセント打ち返せないといけない。基本ができていなかった。だから当然、満足のいく打席やバッティングがあまりにも少なかった。

これは体のバランスやフォーム、技術の問題を最後まで修正できなかったから。とにかく空振りが多かった。目では捉えて、「よし打てる」と思っていくんだけど、バットに当たっていないからこれは何だろうと。真っすぐを打ち返したホームランはほとんどないんじゃないかな。特に150キロ以上。おととしなんかは(ソフトバンクの)サファテの150キロ以上でも、バチバチ引っ張れていた。

そう考えていくと、(プロでの)6年間で一番良かったのは1年目(2014年)の2軍だったのかな。77試合に出て、(321打席で)ストレートを空振りしたのは1回だけ。これは数えていたんで。それぐらい真っすぐだけには絶対に遅れないというのを持っていた。ファウルは当然あるし、変化球の空振りはあった。でも、山川と言えば、ストレートにめっぽう強いというのがあった。

今年はそれができず、ずっと悩んでいた。それでも開幕からホームランが出ちゃう時期があって、気持ち悪いなと。真っすぐに強いイメージがあるから、変化球が来る。変化球にはタイミングが合っていたから、(軸足の右)膝を(地面に)着いた変なホームランとかが出る。あれはそもそも駄目。変化球にタイミングが合っちゃっているから。

そうなると当然、打てない時期もくる。(8月に))4番を外れたのもしゃあないなと思った。4番であり続けるのは実績が必要だから。7番に下がったら正直楽だった。もちろん「4番よりは」という意味で。負けた試合は4番のせいにされるから。7番だとゲームを動かす場面が少ない。

■「バットを変えないといけないぐらいまで追い込まれた」

最終的にはバットを変えないといけないぐらいまで追い込まれた。2年目に1カ月だけ中村さんのバットを使った時期があるけど、それ以外はずっと一緒。打てないのをバットのせいにしたくないし、同じバットじゃないと体の動きを直せないんで。ふと、車を運転しているときに変えてみようかなと。そしたらバットを変えた試合(8月31日のソフトバンク戦)でホームランを2本打った。最近ようやく真っすぐをはじき返せるようになってきた。

中村さんの姿を見ていると、4番に求められるのは打点なのかな。ホームランじゃないのかなという思いもある。でも僕はホームランを求めたい。これがなくなると、レギュラーから外れちゃう。周りの声を聞きすぎて、バッティングが小さくなるのは最悪。みんなの期待にホームランという形で応えられればいいだけの話なんで。満塁で回ってきて、センター前へのきれいな軽打での2点と、満塁ホームランでの4点があるなら、ホームランがいいに決まっている。今はそれができないから、軽打もしているけど、これから長いプロ野球人生で最初からそれを求めるつもりはない。

だって、いいところでホームランを打つのが100点だから。僕は100点を目指したい。チャンスでホームランを打ちゃいいんだろって。そういう考えじゃないとホームランを捨てることになるから。もう一回、150キロを超えるストレートをバチバチはじき返せるようにやり直さないと。(西武ライオンズ内野手)

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