22日午後7時10分ごろ、神戸市中央区三宮町2の4階建てビルの解体工事現場で、足場の鉄骨や防音パネルが道路上に落下した。生田署によると、強い風によるとみられ、けが人はいない。
落下物が当たり、信号や標識などが壊れた。同署は午後10時10分から、周辺の県道約600メートルや三宮センター街の一部を通行止めにした。連絡を受け、駆け付けた作業員は「風の対策をしていたが、想定以上だった」と話し、歩行者を誘導していた。
「大惨事」にならなかった神戸ビル足場倒壊事故 いくつもの“奇跡”
【衝撃事件の核心】 白昼のオフィス街で、頭上からビルの足場が倒れてきた。4月3日、神戸市中央区のJR三ノ宮駅近くの目抜き通りで起こったビル解体工事現場の足場倒壊事故。通行人の男女2人が足場の下敷きになるなどし、重軽傷を負った。事故の原因について、現場にいた解体業者の作業員は兵庫県警に対し「(重機の)操作ミスだった」と供述している。
【衝撃事件の核心】
白昼のオフィス街で、頭上からビルの足場が倒れてきた。4月3日、神戸市中央区のJR三ノ宮駅近くの目抜き通りで起こったビル解体工事現場の足場倒壊事故。通行人の男女2人が足場の下敷きになるなどし、重軽傷を負った。事故の原因について、現場にいた解体業者の作業員は兵庫県警に対し「(重機の)操作ミスだった」と供述している。
だが、同業者らからは「単なる操作ミスならあんなに(鉄骨が)落ちない」との声も聞かれ、事故は“人災”の様相も呈してきた。ただ、2人の負傷者を出したものの、神戸のメーンストリートでの事故が大惨事とはならなかったのは、いくつもの“奇跡”が重なっていた。(三宅令)
ランチ時だったら…
3日午前11時10分ごろ、JR三ノ宮駅の北約100メートルの県道(通称・フラワーロード)沿い。この日は春らしい好天に恵まれた1日になるかと思われた。
近くを歩いていた女性(37)は、急に日差しが遮られるような気がしたため、空を見上げて目を疑った。
「ビルが倒れそう」
解体工事現場の足場の柵が倒れ、気付いた人から慌てて走って逃げたが、自転車を押していたパン店店員の女性(22)は足がすくんだのか、動けないまま下敷きになった。女性は病院に運ばれたが、頸椎を折る重傷を負った。ほかに歩いていた飲食店店員の男性(20)が肩に軽傷を負った。
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