天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位礼正殿の儀」に先立ち、皇居・宮中三殿で22日午前、「即位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」が始まった。陛下が即位礼を行うことを皇室の祖先に報告される宮中祭祀(さいし)で、この日の最初の行事となる。
大前の儀は午前9時から、天照大神を祭る宮中三殿の賢所で行われた。陛下は「帛御袍(はくのごほう)」と呼ばれる純白の束帯姿で賢所の回廊に姿を現し、歴代天皇に伝わる剣や璽(じ=まがたま)をささげ持つ侍従らを従えてゆっくりと進まれた。内陣で即位礼を行うとの趣旨の御告文(おつげぶみ)を読み上げられた。続いて、皇后さまも内陣で拝礼された。
この後、歴代天皇や皇族の霊を祭る皇霊殿、神々を祭る神殿で「奉告の儀」が行われ、両陛下はそれぞれ同様の所作を繰り返される。
儀式には秋篠宮ご夫妻ら皇族方、安倍晋三首相ら三権の長らが参列した。
この日は重要な行事が続く。午後1時から皇居・宮殿で即位礼正殿の儀が行われ、陛下が高御座(たかみくら)の上から即位を宣明される。夜には祝宴の「饗宴(きょうえん)の儀」が催され、外国の国王や元首らが両陛下と食事などを共にし、即位を祝福する。
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