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巨人完敗でセDH制導入論再燃?ソフトバンク4連勝で「パ高セ低」の現実くっきり

 プロ野球は23日、ソフトバンクが巨人を破って3年連続の日本一に輝き、日本シリーズが終了した。

 セ・リーグ王者の巨人が、球団史上29年ぶりの4連敗。完膚なきまでにたたきのめされ、原監督も「かなり、高い壁はある。我々もそれに対して、まだ積み上げていかなければいけないものはある」と完敗を認めた。

 これで日本シリーズは7年連続でパ・リーグが制覇。交流戦でも10年連続でパが勝ち越しており、あらためて「パ高セ低」の現実が浮き彫りとなった。

 特に、リーグ優勝の原動力となった坂本勇、丸がともに打率・077と抑え込まれた事実は重い。デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「坂本はパワーボールを恐れる事なく内角に投げ込まれ、ペナントレースでは仕留めていた外角のボールも拾うことができず、完全に崩されてしまった。丸も去年に続いて、日本シリーズでブレーキ。弱点を見抜かれているのだろう」と解説。150キロ後半の千賀を筆頭に剛速球を投げ込む投手が次々と登場し、力でねじ伏せられた。

 昭和の頃から「人気のセ、実力のパ」と言われていたが、近年でここまで実力差が歴然としていた日本シリーズは珍しい。関本氏は「時代とともに、DH制の導入を真剣に考える時期にきているのかもしれない」と指摘。パの投手はセに比べて交代期が少ないことでよりタフになると言われており、こうした背景が実力差につながっていると指摘する声は多い。

 実際、セパ両リーグで選手、コーチを経験した橋上秀樹氏はかつて「セはミート重視の傾向だが、パは田中や大谷など目玉投手をどう攻略するかを考え、力強いスイングを身につけることを重視してきた」と語っていた。巨人から日本ハムに移籍して才能を開花させた大田も「ハムの選手は本当に強く振る」と、移籍してすぐ練習の違いに気づかされたという。

 アマチュアでも大学リーグは東京六大学野球連盟など一部を除いて、DH制。関本氏は「社会人もDHで、何年も打者の練習をしていない選手が、プロに入ったら打席に立つことがある。裾野がやっていないことをプロでやるというのも、違和感はある」という。

 セリーグ内でもDH制導入の議論はたびたび行われている。ただ、DH制導入はセパの色分けや戦術面での醍醐味(だいごみ)が失われたり、野手の年俸高騰につながったりと、さまざまなデメリット面を懸念する声もあり、実現へのハードルは低くない。

 実力差を埋めるため、さまざまな角度からの検証は必要。4連敗後、原監督が語った「宿題、課題というものを残した状態で、また来季につなげるということですね」という言葉を、リーグ全体で受け止める必要がありそうだ。

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