スポーツ

世界がきゅん♥ 「紳士」なラグビー選手たち

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で初の8強入りを果たした日本代表の活躍もあり、国内のラグビー人気が高まっている。英国発祥で「紳士のスポーツ」とされる競技の理念を反映した選手たちの礼儀正しい振る舞いも、人気を後押ししている。【松本晃】

 W杯では、試合中にボールを運ぶボランティアと選手との交流が話題を呼んだ。決勝に進出した南アフリカのフッカー、スカルク・ブリッツ選手(38)は1次リーグのカナダ戦で182センチの体を折り曲げるようにして、ボールを手渡す少女に頭を下げ、感謝の気持ちを伝えた。大会の公式インスタグラム(写真共有アプリ)に投稿されると、英語で「これが私がラグビーを好きな理由」「かっこいい」と称賛するコメントが相次いだ。

 日本が歴史的な勝利を収めたアイルランドの選手たちの試合後の振る舞いも話題になった。優勝候補の一角だったアイルランドは日本に10度目の対戦で初めて敗れたが、試合後はグラウンドで2列に並んで花道を作り、日本選手に拍手を送って勝利をたたえた。

 紳士的な振る舞いはグラウンド内にとどまらない。台風19号の影響で1次リーグの岩手・釜石での試合が中止になったカナダの選手は「困っている人がいれば手助けしたい」と釜石の市民に対してボランティアを申し出た。選手たちは約1時間半にわたって床上浸水した家の泥をかき出したり、汚れた家具を運び出したりした。連絡役を務めた釜石市職員の山崎強さん(48)は「泥だらけになるのもいとわず一生懸命やってくれて、感動した」と語る。

 なぜラグビー選手は紳士なのか。フットボールの歴史に詳しい日本福祉大の吉田文久教授(スポーツ人類学)によると、ラグビーの競技性が大きく関係しているという。ラグビーは激しい接触を伴うスポーツで、タックルされたらボールを離すなどけがを防ぐためのルールが確立されている。吉田教授は「痛み、きつさをお互いに分かるから、自らを律してルールを守り、相手を敬う気持ちが強い」と説明した。

 こうした選手の姿勢が、女性ファンの拡大にもつながっているようだ。大会開幕後にファンになったという千葉県流山市の会社員、宮川菜摘さん(27)は「ルールは分からないけど、カナダの選手がボランティアをしている姿がかっこよかった。ジェントルマンなところが魅力」と話している。

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